日亜化学とCreeが特許のクロスライセンスと訴訟の和解を発表
徳島県阿南市及びノースカロライナ州ダーラム 2002年11月6日-窒化物LED及びレーザ技術の世界的リーダーである日亜化学工業株式会社とCree社(Cree, Inc. Nasdaq: CREE)は本日、窒化ガリウム系オプトエレクトロニクス技術に関する特許クロスライセンス契約と訴訟の和解について合意したと発表した。契約により、両社間の全ての訴訟を終結させ、両社は次世代高輝度LEDやレーザーダイオード、LED照明の技術開発により一層資源を集中させることが可能になる。
日亜化学工業株式会社の第二部門長であり、同社専務取締役の田崎登氏は、「今回のCree社とのクロスライセンスと訴訟の和解は、今年のライセンスと訴訟和解という一連の積極的なプランのほぼ集大成に近いものである。これはまた、両社にとって技術、製造、市場開拓に注力するよい機会である。」と語る。
Cree社の社長でCEOのChuck Swoboda氏は、「この和解は、Cree、日亜、そして窒化物オプトエレクトロニクス業界にとって重要な一歩を意味する。この合意は日亜とCreeが技術及び知的財産(IP)において発揮してきたリーダーシップを確認するものであり、青色、緑色、白色のLEDやUV、青紫色レーザーダイオードに対する増大する需要を満たす製品の開発に、両社が一層資源を集中させることが可能になるだろう。」と語る。
Cree社はまた、今四半期の売上と利益目標は以前発表したものに変更はないとも付け加えた。この和解の結果、Creeは第3四半期からの訴訟費用の削減により、一般管理費が大きく削減されるとみている。
Cree社について
Cree社は新しい可能性を持つ半導体を生み出す炭化珪素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)及びシリコン(Si)材料技術に特長を持つ先進的な半導体会社である。製品には青色、緑色、紫外(UV)発光ダイオード、近紫外レーザ、無線周波(RF)及びマイクロ波デバイス及びパワースイッチングデバイスなどがある。これらの製品の用途としては、固体照明、オプティカル記憶装置、無線インフラ及びパワースイッチングがある。更なる情報は、
www.cree.com
を見て下さい。
日亜化学工業株式会社について
日亜化学は窒化インジウムガリウム(InGaN)LED及びレーザーダイオード技術の世界的リーダーとして知られている。1993年と1994年、日亜化学は世界最初の高輝度InGaN青色LED及び緑色LEDを開発した。1995年、日亜化学は世界で最初のInGaN青紫色レーザーダイオードの室温パルス発振に成功した。1996年、日亜化学は、InGaN青色LEDを蛍光体で覆う(青色発光と変換された黄色発光を混ぜ合わせることで白色を作る)白色LEDを開発した。1999年には日亜化学は青紫色レーザーダイオードの出荷を始め、2001年には、440nm青色レーザーダイオードのサンプリングを開始した。
日亜は1956年に蛍光灯の蛍光体に使われる燐酸カルシウムを製造するために日本で設立された。それ以来、日亜はファインケミカル、特に無機蛍光材料(蛍光体)、高輝度InGaN LED、InGaNレーザーダイオードの製造販売の分野で成長してきた。日亜はペンシルバニア州マウントヴィルの米国子会社Nichia America Corporationなど世界中で操業している。更なる情報は
www.nichia.co.jp
を見て下さい。
日亜化学工業株式会社
広報担当
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