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デュッセルドルフ裁判所がHornbach社のLEDクリスマスイルミ製品による日亜YAG特許侵害を認める

2012年12月20日、日亜化学工業株式会社(以下、「日亜」という)がHornbach-Baumarkt-AG(以下、「Hornbach社」という)に対して提起していたドイツ デュッセルドルフ地方裁判所での特許侵害訴訟において、裁判所は、2012年11月27日のヒアリングを経て、 同日付けの判決 (File No. 4a O 112/11)において、侵害が争われた白色LEDクリスマスイルミ製品に関し、Hornbach社が日亜特許権 EP 936 682 (DE 697 02 929) (以下、「YAG特許」という)を侵害していると認めました。

裁判所は、日亜側の主張を認め、差止、損害額計算のための情報提供、損害賠償、流通経路からの侵害品の回収及び除去を命じました。(これらは確定ではなく、Hornbach社が控訴する可能性があります)。

裁判所は、Hornbachk社について、Hornbach社によって頒布された7つの白色LEDクリスマスイルミ被疑侵害製品全てがYAG特許の請求項1(YAG系蛍光体とGaN系青色LEDとの組み合わせ)を侵害していると認めました。

さらに、デュッセルドルフ地方裁判所は、本案訴訟のヒアリングの3日後である2012年11月30日(File No. 4a O 185/12) 及び2012年12月4日(File Nos. 4a O 187/12, 4a O 188/12 及び 4a O 189/12)の 4件の仮処分 決定により、他の4つのLEDクリスマスイルミ製品も日亜YAG特許の請求項1を侵害しているとして、これら製品の頒布の禁止を既に命じています。特に緊急性が認められたため、4件の仮処分は、Hornbach社に対する審尋を行うことなく、無審尋で認められました。ドイツにおいて、特許権侵害の仮処分が、無審尋で認められることは、稀です。デュッセルドルフ地方裁判所は、疎明資料により被疑侵害製品がYAG特許の請求項1を侵害していると考え、また、YAG特許の有効性について合理的疑いを抱いていないと思われます。これらは、暫定的な処分であり、Hornbach社によって是正される可能性はあります。

2012年12月20日付け判決による7つのLEDクリスマスイルミ侵害製品は、以下の通りです。

- “Inflatable Snowman“, Art.Nr. 183125;
- “LED Outdoor” (LED Eiszapfen “Droplight” 6 Zapfen);
- “Rope Light LED, 6m“, Art.Nr. 3044-100;
- “LED Indoor”, Art.Nr. 8153169;
- “LED Indoor”, Art.Nr. 8153173;
- “Waterfall LED”, Art.Nr. 8239232; 及び
- “Effect Light Net LED“, Art.Nr. 8157267.

2012年11月30日付け仮処分決定は、2012年12月4日にHornbach社に送達されました。本仮処分決定は、以下のLEDクリスマスイルミ製品に関するものです。

- “Illuminated Decoration LED (star) Indoor”, Art.Nr. 6102-003.

2012年12月4日付けの3件の仮処分決定は、2012年12月7日にHornbach社に送達されました。本仮処分決定は、以下のLEDクリスマスイルミ製品に関するものです。

- ”Tree 45 cm with LED lighting“, Art.Nr. 23141693,
- ”ICECONE CHAIN LED Outdoor“, Art.Nr. 8377154 及び
- ”Illuminated Decoration LED (Bear) Outdoor“, Art.Nr. 6124-203.

日亜は、今回の判決は、白色LED業界全体において極めて重要なものであると確信しております。

日亜は、今後も日亜特許およびその他知的財産権を保護するために、いかなる企業に対しても、全世界において適切な措置を講じ続ける所存です。

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本件に関するお問い合わせ先

日亜化学工業株式会社
広報担当
代表TEL:0884-22-2311
FAX:0884-23-7752