米国ミシガン州連邦地裁がEverlightとの特許侵害訴訟において日亜の申立て(4件)を認める:Everlightに対して制裁金の支払を命じる
2013年12月20日、ミシガン州東部地区の連邦地方裁判所は、白色LEDを製造するためのYAG蛍光体等に関わる特許侵害訴訟において、Everlight Electronics Co., Ltd.(以下「Everlight社」という)によるディスカバリーの不備を理由として、日亜化学工業株式会社(以下「日亜」という)が提起したEverlight社に対する4件の申立てを認めました。 *1
裁判所は、Everlight社への制裁を求める日亜の申立てに関して、従前の裁判所の命令にEverlight社が違反したと認めました。裁判所は、同命令の対象である書類の提供が遅れたり、未だ提供がないなどのEverlight社によるディスカバリーの不備を認めました。Everlight社による上記命令違反への制裁として、裁判所はEverlight社に対して、命令違反を理由とする5,000ドルの支払いと、今回の4件の申立てに関して日亜が支出した合理的な弁護士費用及び経費の支払いを命じました。日亜は現在、今回認められた4件の申立てに関する合理的な弁護士費用及び経費の総額を算出中です。
また、裁判所は、対象製品のサンプルの提供をEverlight社に求める日亜の申立てに関して、日亜が要求した全ての救済措置を認め、Everlight社は、2006年4月以降に米国にて販売された蛍光体ベースの同社製LED全ての完全なリストを日亜に提供すること、及び、同リストに掲載されているがサンプル未提供のLEDにつき、サンプルを日亜へ提供することを命じられました。裁判所は、さらに、Everlight社は、2014年1月2日を過ぎても上記サンプル提供が完了していなければ、その完了まで一日当たり5,000ドルの罰金が課されると命じました。 *2
日亜は、日亜が保有する知的財産権の侵害を重大な問題と考えており、上記申立てに関する裁判所の解決に深く感謝しております。
*1:この現在係属中の訴訟の事件番号はEverlight Electronics Co., Ltd. and Emcore Corp. v. Nichia Corp. and Nichia America Corp., Case No. 4:12-cv-11758 GAD-MKM (E.D. Mich.)である。
*2:その他2件の申立てに関して、裁判所は、Everlight社が追加の書類を開示した後に、日亜がEverlight社及び第三者へ追加デポジションを行うことを認め、さらに、Everlight社が本件訴訟において日亜に提供した全てのLEDサンプルを「弁護士限りの秘密情報」であると指定することはできないとした。
日亜化学工業株式会社
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