2016.8.17
ドイツ連邦最高裁判所が日亜YAG特許を有効と判断
ドイツ連邦最高裁判所は、2016年8月16日の判決(事件番号:X ZR 96/14)において、日亜欧州特許第936 682号(所謂YAG特許)のドイツ特許部分(第697 02 929号)を有効であると判断しました。結果として、連邦最高裁判所は、ドイツ連邦特許裁判所が2014年に下した日亜YAG特許が無効であるという一審判決(事件番号:2 Ni 11/12)を完全に覆し、Everlight Electronics Co., Ltd.(以下、「Everlight社」という)によって提起された無効訴訟を全面的に棄却しました。
ドイツ連邦最高裁判所による当判決は最終かつ法的拘束力を有するものであり、Everlight社によってさらに上訴することはできません。
ところで、ドイツ デュッセルドルフ地方裁判所は、当社が提起した特許侵害訴訟に対する2013年9月3日付判決において、Everlight社及び同社のドイツ子会社であるEverlight Eletronics Europe GmbHが6品種の白色LED製品に関して日亜YAG特許を侵害していると認めました(事件番号:4a O 56/12、 過去のプレスリリース参照 )。Everlight社は、同判決に対してデュッセルドルフ高等裁判所に控訴しました(事件番号:I-15 U 31/14)。この特許侵害訴訟における控訴審は、上記の無効訴訟における連邦特許裁判所による一審判決の後、2014年10月22日に停止されています。このEverlight社に対する特許侵害訴訟の控訴審は、特許の有効性を確認した連邦最高裁判所の判決を受けて、再開される見込みです。
日亜は、白色LED市場において極めて重要なYAG特許を有効であると判断した連邦最高裁判所の判決に敬意を表します。日亜は、YAG特許の有効性が、何ら制限を受けることなく認められたことに基づき、特に過去の損害賠償を請求していく予定です。
日亜は、今後も日亜が保有する特許及びその他知的財産権を保護するために、日亜の特許を侵害するいかなる企業に対しても、全世界において適切な措置を講じ続ける所存です。
日亜化学工業株式会社
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