2016.12.21
デュッセルドルフ地裁がEverlight社の子会社であるWOFI Leuchten社による日亜YAG関連特許の侵害を認める
日亜化学工業株式会社(以下、「日亜」といいます。) がドイツの住宅用照明製品メーカーであるWOFI Leuchten Wortmann & Filz GmbH (以下、「WOFI社」といいます。なお、WOFI社は台湾LEDメーカーであるEverlight Electronics Co., Ltd.のドイツ子会社です。)を被告としてドイツ デュッセルドルフ地方裁判所にて提起した2件の特許侵害訴訟(事件番号:4b O 82/15及び4b O 103/15)において、同裁判所は2016年12月15日付の2件の判決にて、侵害が争われた白色LED製品に関し、WOFI社が2件の日亜YAG関連特許EP 2 197 053 (DE 697 40 792)及びEP 2 276 080 (DE 697 40 795)を侵害していると認めました。
デュッセルドルフ地方裁判所は、日亜の請求を認め、差止、損害額計算のための情報開示及び損害賠償を命じる2件の判決を下しました。さらに、顧客からの被疑侵害製品の回収、及びWOFI社が所有し又は占有する被疑侵害製品の廃棄を命じました(これらの判決は確定ではなく、敗訴者側が控訴する可能性があります)。
デュッセルドルフ地方裁判所は、一件目の判決(事件番号:4b O 82/15)において、2種類のWOFI社の白色LED製品(Orbit / Serie 946 – Art. No. 4946.04.01.0000及びMercur / Serie 313 – Art. No. 4313.01.01.0000)が、YAG関連特許EP 2 197 053 (DE 697 40 792)の請求項1を侵害していると認めました。二件目の判決(事件番号:4b O 103/15)においては、10種類のWOFI社の白色LED製品(Orbit / Serie 946 – Art. No. 4946.04.01.0000、Mercur / Serie 313 – Art. No. 4313.01.01.0000、Laurids / Serie 889 – Art. No. 4889.01.64.0000、Avignon / Serie 275 – Art. No. 4275.01.64.0000、Vannes / Serie 625 – Art. No. 8625.01.01.0000、Reims / Serie 272 – Art. No. 9272.09.01.0000、Luz / Serie 682 – Art. No. 8682.01.01.0000、Louvre / Serie 825 – Art. No. 8825.01.54.0000、Style / Serie 922 – Art. No. 6922.03.01.0000及びAntibes / Serie 792 – Art. No. 7792.06.01.0000)が、YAG関連特許EP 2 276 080 (DE 697 40 795)の請求項1を侵害していると認められました。これらのYAG関連特許は、特にYAG系蛍光体とGaN系青色LEDを組み合わせたものです。
日亜は、デュッセルドルフ地方裁判所による今回の判決は、白色LED市場において極めて重要なものであると確信しております。
日亜は、今後も日亜が保有する特許及びその他知的財産権を保護するために、日亜の特許を侵害するいかなる企業に対しても、全世界において適切な措置を講じ続ける所存です。
日亜化学工業株式会社
広報担当
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