2017.1.10
デュッセルドルフ高裁がEverlight社による日亜YAG特許侵害を認める
ドイツのデュッセルドルフ高等裁判所は2016年12月22日付の判決(事件番号:I-15 U 31/14)において、特許侵害が争われた6種の白色LED製品に関し、台湾のLEDメーカーであるEverlight Electronics Co., Ltd. 及び同社のドイツ子会社であるEverlight Eletronics Europe GmbH (以下、総称して「Everlight社」といいます。)が日亜化学工業株式会社(以下、「日亜」といいます。)の保有するYAG特許EP 936 682 (DE 697 02 929)を侵害していると認めました。
日亜はドイツのデュッセルドルフ地方裁判所に、Everlight社に対する侵害訴訟(事件番号:4a O 56/12)を提起していました。同地方裁判所における侵害訴訟は、Everlight Electronics Co., Ltd.製白色LED(製品番号:SL-PAR38/B/P17/30/E30/ND、67-21/QK2C-B56702C4CB2/2T、 67-21/QK2C-B45562C4CB2/2T、45-21/LK2C-B56702C4CB2/2T、45-21/QK2C-B45562C4CB2/2T及びSMD Low Power LED 61-238/LK2C-B56706F4GB2/ET)に関するものです。2013年9月3日付の判決において、デュッセルドルフ地方裁判所は日亜の請求を認め、これらのLED製品全てについてEverlight社による侵害を認めました。当該判決に対するEverlight社の控訴は今回、デュッセルドルフ高等裁判所によって棄却されました。
なお、日亜が控訴審の審理中に行った、2種類の追加製品(製品番号:67-21S/KK2C-H5050M41N42936Z6/2T及び334-15/T2C2-1TVB)に関する請求の拡張については、デュッセルドルフ高等裁判所は特許侵害について判断することなく、時機に後れたものであるとしてこれら2種の製品に関する請求の拡張を認めませんでした。
デュッセルドルフ高等裁判所は、上記高裁判決に対するEverlight社による上告を認めませんでした。しかしながら、Everlight社は、ドイツ最高裁判所に上告を認めるよう求める可能性があります。
日亜は、今後も日亜が保有する特許及びその他知的財産権を保護するために、日亜の特許を侵害するいかなる企業に対しても、全世界において適切な措置を講じ続ける所存です。
日亜化学工業株式会社
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