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2025.1.29

業界最高クラスの高効率深紫外(280nm)LED量産開始のお知らせ

日亜化学工業株式会社(本社:徳島県阿南市、社長:小川裕義、以下当社)は、2024年12月より、ピーク波長280nmの深紫外LEDの新製品(型番:NCSU434D、以下本製品)を量産開始しました。

本製品は、深紫外LEDとして業界最高クラス(当社調べ)の電力変換効率7.4%(投入電流:350mA、放射束:135mW)を達成しました。この電力変換効率は、当社の掲げる性能向上ロードマップに基づくもので、2021年に3.1%、2022年に5.4%、そして本製品による7.4%達成と、着実に進歩を遂げてまいりました。同じ投入電力でより多くの紫外線を出力できるようになり、省エネに大きく寄与します。

また、LEDの特長としての小型サイズや配光特性を活かしながら、紫外線の照射方法を最適化することで、紫外線の利用効率を高めることができます。これにより、水や空気の殺菌や塗料の硬化などの用途で従来の紫外線光源である水銀ランプからの置き換えが進んでおり、結果として水銀を含まない「脱水銀」社会への実現にも貢献しています。

さらに、本製品は従来の434シリーズの最大定格電流である500mAを700mAにまで引き上げた結果、1パッケージあたりの最大出力が191mW(500mA)から263mW(700mA)となり、特に高出力の深紫外線が求められる用途へもご使用いただけるようになりました。

【主な製品仕様】
パッケージサイズ:幅3.5mm × 奥行3.5mm × 高さ1.72mm
定格電流:350mA
最大定格電流:700mA
ピーク波長:Typ. 280nm
放射束:Typ. 135mW
順電圧:Typ. 5.2V
指向角:Typ. 110°
【外観】

尚、お客様の設計サポートの一環として、基板実装品のサンプル提供も可能ですので、当社営業担当者、またはお問い合わせ入力フォームにてご照会ください。

当社は今後も、より性能を向上させた紫外LED製品の開発に注力し、脱水銀社会、脱炭素社会などの社会課題の解決に引き続き取り組んでまいります。

当社UVホームページはこちら
製品:NCSU434D


いずれも投入電流350mAにおける値です。