2025.3.10
Dominant社製LED製品に関するドイツ特許侵害訴訟で勝利
2025年1月13日及び21日、ドイツのミュンヘン地裁は、2つの特許侵害訴訟において日亜化学工業株式会社(「日亜」)の請求を支持する判決を下しました。日亜は、当該訴訟において、マレーシアのLEDメーカーであるDominant Opto Technologies Sdn. Bhd.(「Dominant社」)の車載向けLED製品による特許侵害に基づく請求をしており、ミュンヘン地裁は、これら請求に対して2件の認諾判決を下しました。
当該訴訟は、日亜特許EP2216834及びEP3267494に関するもので、これら日亜特許は車載用途の照明及びバックライト市場において、高輝度、高信頼性、高効率を実現するために重要な技術を保護するものです。
EP2216834は、CSP(Chip Scale Package)製品に必須な技術に関する特許であり、特に高輝度のLEDが要求される車載ヘッドライト市場や車載用途の外装照明(DRL: Daytime Running Light, 指示器等)においてとりわけ重要な技術です。
EP3267494は、高信頼性及び高効率の製造を実現するLEDに関する特許であり、特に高信頼性のLEDが要求される車載用途の内装照明やバックライトの市場において重要な技術です。
上記性能を有するLEDを実現するために、日亜の車載用途の照明およびバックライト用のLEDにはこれらの特許技術が応用されています。
https://led-ld.nichia.co.jp/jp/product/automotive_top.html
https://led-ld.nichia.co.jp/jp/product/backlighting_topview.html
https://led-ld.nichia.co.jp/jp/product/lighting_757.html
ミュンヘン地裁は、以下の2つのDominant社製LED製品による特許侵害に基づく日亜の請求に対して、2件の認諾判決を下しました。被告は、これらDominant社製LED製品を販売したドイツの電子部品商社であるEndrich Bauelemente Vertriebs GmbHであり、当該判決において、被告に対してこれら製品の差止、製品の回収及び廃棄、情報提供、損害賠償を行うよう命じました。
このように、ミュンヘン地裁による認諾判決において日亜の請求は全面的に認められました。この判決は確定しており上訴することはできません。
なお、日亜は以下の国においてもそれぞれの特許のファミリー特許を保有しています。
EP2216834:日本、米国、英国、フランス、イタリア、オランダ、中国、インド、台湾、韓国、ロシア
EP3267494:日本、米国、ドイツ、英国、フランス、オランダ、中国、インド、台湾、韓国、ブラジル
日亜は、今後も日亜が保有する特許及びその他知的財産権を保護するために、いかなる企業に対しても、全世界において適切な措置を講じ続ける所存です。
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日亜化学工業株式会社
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